第14回全国人民代表大会(全人代)第3回会議は3月7日午前10時、メディアセンター発表ホールで記者会見を行い、中国共産党中央政治局委員である王毅外務大臣が、「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者からの質問に答えた。以下はその内容の一部である。
ロシア・タス通信:中ロ両国の首脳が去年から頻繁に交流をしており、両国関係は健全に発展している。一方で、このところ米ロ間で対話が進んでいることで、中ロ間の提携への影響を心配する声もある。中ロ両国の関係についてどう見るか。
王毅:中ロ関係については每年質問を受けるが、角度はその都度違う。国際環境の変化にかかわらず、中ロ友好の歴史的論理は変わっておらず、その内発的原動力は衰えていないことを強調したい。双方は歴史的経験を深く汲み取り、恒久的な善隣関係を維持し、包括的な戦略協力を発展させ、互恵協力とウィンウィンの成果を探ると決定した。両国民の根本的利益に最も合致する上、時代の発展や進歩の方向とも合致するからだ。中ロ両国は「同盟せず対抗せず第三国を標的にしない」という付き合い方を探り、新たな大国関係の最前列に立ち、近隣国関係の模範を示してきた。強靭で成熟かつ安定した中ロ関係は、何事にも左右されず、第三国に妨害されることもない。それは激動する世界における不変のもので、地政学的ゲームの変数ではない。
去年は中ロ国交樹立75周年であり、習近平主席とプーチン大統領は3度にわたり対面で会談し、新しい時代の包括的戦略パートナーシップを共に歴史の新たな段階へと導いた。
今年は第二次世界大戦の勝利80周年に当たり、中ロ両国はそれぞれアジアとヨーロッパの主戦場で血みどろの戦いを繰り広げ、世界の反ファシズム戦争の勝利に偉大な民族的犠牲と重大な歴史的貢献を果たした。双方はこの重要な歴史的節目を共同で記念することを契機に、第二次世界大戦の正しい歴史観を推進し、戦勝の成果を守り、国連を核心とする国際体制を維持し、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を推進する。
(中国経済新聞)