7月1日、日本航空株式会社は子会社である春秋航空日本が運航するJL8696/IJ004便(上海浦東発-東京成田行き)において、与圧システムの異常表示が確認されたため、関西国際空港に緊急着陸したと発表した。
日本航空の公式発表によると、6月30日、185名の乗客と6名の乗務員を乗せた同便は、飛行中に与圧システムの異常表示を検知。乗客および乗務員の安全を確保するため、機長は直ちに安全な飛行高度まで機体を降下させ、20時48分に関西国際空港に緊急着陸した。現在までに、乗客や乗務員からの体調不良の報告はなく、与圧システム異常の具体的な原因については調査が進められている。

緊急着陸後、乗客には宿泊施設の手配および最終目的地までの交通費補助(規定範囲内)が提供されている。日本航空は今回の事態により乗客に生じた不便について謝罪し、理解と協力に感謝の意を表明した。
一方、春秋航空の公式ウェブサイトでは、7月1日および2日に運航予定だった複数の便の欠航が発表された。対象となるのは、JL8695/IJ003便(東京成田発-上海浦東行き)およびJL8696/IJ004便(上海浦東発-東京成田行き)などで、欠航理由は「運航調整の影響」とされている。乗客には、欠航便の搭乗日から30日以内で空席のある同区間の便への無料変更、または全額払い戻しの対応が案内されている。
6月30日、複数のSNS投稿で、JL8696/IJ004便の乗客が緊急着陸の体験を共有した。投稿によると、飛行中に酸素マスクが展開し、機体が急速に降下するなど、非常に緊迫した状況だったという。
春秋航空日本および日本航空は、乗客の安全を最優先に、原因究明と再発防止に向けて取り組むとしている。
(中国経済新聞)