上海虹橋国際空港および浦東国際空港は、2025年8月12日より、空港ターミナル出入口でのセキュリティチェックの運用を最適化し、搭乗待合室への入場時に実施していた身体および手荷物のセキュリティ検査を廃止した。乗客はターミナル入場時に手荷物の爆発物検査のみを受ければよい。
これまで、上海の両空港では、乗客が航空便を利用する際、搭乗前のセキュリティチェックに加えて、ターミナルビル入場時にも身体および手荷物の検査が必要だった。この二重の検査プロセスは、乗客の利便性に影響を与える一方で、厳格な安全管理の一環として実施されていた。今回の運用変更により、乗客の移動効率が向上し、空港内でのスムーズな移動が期待される。

上海の両空港の発表によると、この変更は乗客体験の向上とセキュリティチェックの効率化を目的とする。手荷物の爆発物検査は引き続き実施され、航空安全の確保に必要な措置は維持される。この措置は、他の国内空港の一部で導入済みの、ターミナル入場時の爆発物検査のみに限定した運用と足並みを揃える。

中国国内の他の主要空港では、ターミナル入場時のセキュリティチェックの運用にばらつきがある。一部の空港では上海と同様に身体・手荷物検査を実施するが、他の空港では爆発物検査のみを行う簡素化された運用を採用する。上海の両空港の措置は、国内の他の主要都市の空港との運用整合性を高める一歩と言える。
(中国経済新聞)