中国・浙江省にある寧波舟山港で、2025年の年間コンテナ取扱量が12月2日時点で 4,000万TEU(20フィート標準コンテナ換算)を突破した。港湾当局によると、同港は近年、発展の勢いを一段と強めており、貨物取扱量は 16年連続で世界首位を保っている。世界最大級の港湾として成長加速
寧波舟山港は、「一帯一路構想」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード構想)や長江経済帯の物流網整備、長江デルタ地域の一体化推進など、中国の主要な国家戦略を支える中核港湾として存在感を高めてきた。国際航路の拡充に加え、自動化ターミナルやスマート港湾の整備が進み、輸送効率や物流サービスの高度化が一層加速している。

4,000万TEUという節目の達成は、世界的に貿易環境が不安定な状況が続く中でも、同港がアジア太平洋地域の物流ハブとして 揺るぎない地位を築いていることを示す。浙江省沿岸部での産業集積の進展や、内陸地域と港を結ぶ「鉄道・海上輸送一体化」の強化が取扱量の増加を後押ししている。
公開された鳥瞰写真には、巨大なガントリークレーンが立ち並ぶ 梅山港区の広大なターミナルの様子が映し出され、世界有数のスマート港湾としての規模を物語っている。
寧波舟山港は今後もインフラ整備やデジタル化を着実に進め、国際物流ネットワークのさらなる強化を目指す方針だ。
(中国経済新聞)
