北京市、暴雨「赤色警報」を発令、市民に外出自粛を呼びかけ

2025/07/28 20:00

7月28日12時、北京市気象台は暴雨警報を「赤色」に引き上げた。市政府によると、同日20時から29日7時にかけて北京市の大部分で6時間降雨量が150ミリを超え、局地的には300ミリ以上となる恐れがある。山間部や浅山地では山洪、土石流、地滑りなどの災害発生リスクが極めて高く、低地では深刻な浸水が予想される。

北京市応急管理局は「暴雨赤色警報」の発出に伴い、市民に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。また、企業・団体には都市機能維持や民生サービスなどを除き、原則として出勤を求めないよう要請した。

同日10時30分、北京市水務局と市気象局は「山洪災害橙色警報」を発表。28日14時から29日8時にかけて、密雲区・平谷区・懐柔区で山洪の発生可能性が非常に高い(赤色リスク)と警告し、他の山間地域でも発生リスクが高い(橙色リスク)とした。市民には、山間部や河川沿いに近づかず、登山や渓流など水辺を伴う屋外活動を控えるよう求めている。

市政府は、地下鉄の部分運休や道路封鎖など、交通機関への緊急対応も視野に入れている。さらに、学校や保育施設についても臨時休校や早退の措置が検討され、順次保護者への周知が進められている。

当局は「最新の気象情報を随時確認し、行政機関からの発表に注意を払ってほしい」と強調。今後の降雨次第では、広範囲での避難やインフラ被害も懸念されている。

(中国経済新聞)