CMEF上海開幕へ AI医療・脳機インターフェース最前線に焦点

2026/04/6 17:36

4月9日から12日にかけて、「中国国際医療機器博覧会(CMEF)」の第93回大会が、国家会展中心(上海)で開催される。

今回の展示会は、中国の「第15次五カ年計画」および「健康中国」戦略と深く連動し、医療テクノロジーの最前線に焦点を当てる。とりわけ、初公開経済(新製品の初披露)、AI医療、脳機インターフェース、シルバーエコノミーといった分野を中心に、産業チェーンの上下流や研究機関を幅広く結びつけ、医療・健康分野の総合的な技術展示の場を目指す。

展示会では、「世界初」および「中国初」となる革新的な医療機器が多数披露される予定で、AI医療、遺伝子シーケンシング、手術ロボット、脳機インターフェースなどの先端領域を網羅する。聯影医療、GEヘルスケア、邁瑞医療など国内外の大手企業が最新製品を出展し、世界初の承認を受けた侵襲型脳機インターフェース医療機器も初公開される見通しだ。

AI医療分野では、1回のスキャンで複数の検査を可能にするAIエージェントや、専門領域別のAI診断支援ソフト群などが登場する。

展示エリアの構成も戦略的に拡充され、従来の医用画像診断や体外診断といった中核分野に加え、「未来技術」「医療美容」「病院設備資産管理」の3つの新設エリアが初めて設けられる。未来技術エリアでは脳科学や身体知能(エンボディドAI)に焦点を当て、脳制御車いすや外骨格ロボットなどの先端機器を展示。医療美容エリアではレーザー機器や生体材料、AIを活用したデジタル美容ソリューションを紹介し、医療と消費の融合を促進する。さらに、病院設備資産管理エリアでは、スマート管理システムを通じて医療機器を単なる固定資産から「効率創出のエンジン」へと転換する取り組みが示される。

国際化にも力を入れており、国際展示エリアには米国、ドイツ、ロシア、日本など20以上の国・地域から企業が参加。グローバルな医療資源の共有と協力促進を図る。

また、「全産業チェーンの活性化」を掲げ、医療のライフサイクル全体をカバーするエコシステム構築も進める。上流分野のICMD展示会には800社以上が参加し、コア部品や「AI+製造」ソリューションを展示。高齢化対応分野では約500社が出展し、スマートリハビリや高齢者ケア製品を集中的に紹介する。

さらに、ペット医療分野では「人と動物の健康共有」をテーマに、人間医療技術の応用を進めた機器や新薬を展示。加えて、緊急医療・防災分野では陰圧救急車や5G遠隔救急システムなどが披露され、国際的な救援体制の高度化に向けた中国の取り組みが示される。

最先端技術と産業連携を融合させた今回のCMEFは、医療機器分野におけるイノベーションと国際協力の重要なプラットフォームとして注目されている。

(中国経済新聞)