拼多多創始人黄崢の行方が謎に包まれる

2026/04/6 11:15

著名投資家の段永平氏が4月3日、雪球プラットフォームでネットユーザーの質問に返答した際、拼多多(ピンドゥオドゥオ)の創始者である黄崢氏について「聞いたところでは博士課程に進んだようで、主に生命科学を研究しているらしい」と語った。ただし、段氏は「具体的なことはよく知らないし、久しく会っていない」とも付け加えている。

黄崢氏は2021年3月に拼多多の董事長を辞任した際、「10年後の道の上の石を触ってみる」との言葉を残した。この発言は、当時から彼の次の挑戦が単なるビジネスではなく、より長期的な視点での探求であることを示唆していた。

黄崢氏

段永平氏は、黄崢氏の創業を支えた重要な人物である。黄峥氏のピンドゥオドゥオ設立時の核心的なエンジェル投資家であり、巴菲特(バフェット)との昼食会に黄崢氏を連れて行ったこともある。段氏の助言と支援は、黄崢氏の起業家としての道を大きく後押ししたと言われている。

黄崢氏の辞任後、拼多多はTemuなどの海外展開を加速させ、農業プラットフォームとしての地位をさらに強固なものにしている。一方で、創始者本人の動向については公式な発表が少なく、今回段永平氏のコメントが久しぶりの「近況情報」として注目を集めている。

生命科学への関心は、黄崢氏が辞任時に食品科学や生命科学分野の基礎研究に注力すると示唆していたことと一致する。実際、彼と創業者チームは、数億ドル規模の寄付を通じてバイオメディカル科学、農業、食品分野の基礎研究を支援する基金を設立しており、ビジネスを超えた社会貢献や長期的な科学探求への意欲がうかがえる。

ただし、段永平氏自身が「具体的に分からない」と認めるように、黄崢氏の現在の活動詳細は依然として謎に包まれたままだ。低姿勢で知られる黄峥氏らしい、静かな「次の10年」への挑戦が続いているのかもしれない。

中国テック業界では、成功した起業家がビジネスから離れ、科学研究や社会貢献にシフトするケースが増えている。黄崢氏の選択は、そうしたトレンドの象徴として、今後も多くの関心を集めそうだ。

(中国経済新聞)