年の瀬に寄せて:中国が日本を侵略する可能性は
日本政府は、向こう5年間の防衛経費を43兆円に増額するという。GDPに占める割合はイギリスやフランスとほぼ同じ2%に達する。 この43兆円という軍拡計画が実現す…
上海のバスー七十一路バスのこと
上海のバスの歴史は古い。最初の軌道路線の誕生は一九〇八年に遡る。古い写真でよく目にする緑色の可愛らしい路面電車でわずか六キロあまりの路線だったが、一九四九年まで…
「潮目」が変わる-米中首脳会談を読む
世界注視の中、習近平主席とバイデン大統領の会談がインドネシア・バリ島で行われた。 ここでは大方のメディアによる報道、識者における論評とは異なる視角で「もう一つの…
中国経済の大変貌が始まる
第20回共産党大会を終え、中国経済が大変貌へと歩み始めた。 以下の2点がその前触れである。 まず一つは、国の安全に関わる大手IT企業3社が「合弁会社」となる形で…
聶耳の二つのモニュメント
プラタナスの木に囲まれた公園の端にその銅像はある。上海の空に向かい、雨の日も雪の日も夏の太陽が照り付ける日も只管、颯爽と指揮棒を振り上げて今にも演奏を始めるかの…
歴史を記すとは?!問われる歴史への誠実さと矜持
中国共産党20回大会が終わった。 メディアは「異例の3期目へ」「権力集中」といった論調一色となった。それを越える深い考察の希薄なことは日本の行くべき道を考える際…
金融研究所の夏斌名誉所長:中国民間企業家の自信を早期に回復させよ
中国経済は現在、かなりの下押し圧力に見舞われている。この理由はかなり複雑であり、外的にはロシアとウクライナの戦争、世界的なサプライチェーンの問題、アメリカによる…
力の対決構図からプロジェクト提案型の日中関係へ
固く握りしめた拳のパンチを突き出しながら握手をするなどということができるのだろうか。 昨今の日中関係についての論調を目にしながら胸の裡に浮かんだ言葉である。 た…
十字路に立たされた日中両国
今年9月29日、日中両国が国交を正常化してからちょうど50年となる。 1972年のこの日、就任後わずか数か月だった田中角栄首相が、政治や命への甚大な危険を冒して…