2025年7月3日、中国経済媒体「財新網」が発表した6月の中国通用サービス業経営活動指数(サービス業PMI)は50.6を記録し、5月の51.1から0.5ポイント低下した。景気は拡大ゾーンにとどまるものの、2024年第四四半期以来の最低水準に落ち込んだ。
先に発表された6月の財新中国製造業PMIは、2.1ポイント上昇して50.4となり、再び拡大ゾーンに回復した。製造業の景気回復に牽引され、6月の総合PMI産出指数は1.7ポイント上昇して51.3となり、企業の生産・経営活動は全体として再び拡大した。
中国国家統計局が最近発表したデータによると、6月の製造業PMIは0.2ポイント上昇して49.7、サービス業商務活動指数は0.1ポイント低下して50.1となった。総合PMI産出指数は50.3ポイント上昇して50.7を記録した。
財新中国サービス業PMIの内訳データによると、6月のサービス業需要は鈍化し、新規受注指数は拡大ゾーン内で低下した。これは主に「五一労働節」や端午節の休日効果が薄れた影響とみられる。海外市場の状況悪化や観光活動の減少により、新規輸出受注指数は縮小ゾーンでさらに低下し、2023年以来の最低値を記録した。
雇用面では、5月の短期間の拡大を経て、6月のサービス業雇用は再び縮小に転じた。雇用指数は栄枯線(50)をわずかに下回り、企業が慎重な採用姿勢を取っていることを示している。新規受注が増加する一方で人手が不足し、未処理業務量指数は過去1年近くで最高水準に上昇した。
サービス業の価格水準は全体的に低迷が続いている。6月の投入品価格指数は拡大ゾーン内で直近3カ月間の最低値に低下し、原材料やエネルギー価格は上昇を続けたが、企業は給与削減などで人件費を抑制した。競争が激化する市場環境下で、企業は販促のために値下げを余儀なくされ、販売価格指数は縮小ゾーンで2022年5月以来の最低水準に落ち込んだ。
(中国経済新聞)