7月1日、中国南方航空吉林支社で衝撃的な刑事事件が発生した。長春市公安局二道区分局の発表によると、1人が死亡、2人が負傷する事件が起きた。
同分局の7月2日夜の通报によれば、2025年7月1日午前10時22分、長春市二道区の吉林大路と洋浦西街の交差点付近で刑事事件が発生。南方航空吉林支社の従業員、李某某(男性、31歳)が、仕事上のトラブルから同僚の黄某(男性、52歳)と李某(男性、47歳)を刃物で刺傷した後、ビルから飛び降り自殺した。黄某と李某は病院に搬送され治療を受けたが、命に別状はない。現在、事件はさらに捜査が進められている。
事件の背景について、関係者によると、李某某は南方航空吉林支社の機長であり、黄某は同支社の労働組合の幹部だった。黄某は支社の最高責任者ではなく、飛行士の出身でもないという。関係者によれば、6月30日、李某某は自身の飛行士技術審査の結果について黄某と接触。7月1日、再度この問題について黄某と話し合った後、李某某は黄某および別の同僚李某を刺傷し、その後自ら命を絶った。
事件の原因となった「仕事上のトラブル」は、南方航空吉林支社と李某某の間で、飛行士技術審査の結果を巡る意見の相違に起因する。この「技術審査」は、民航局が安全確保のために飛行士に対して実施する資格評価である。財新は南方航空に本件について問い合わせたが、報道時点で回答は得られていない。
事件は航空業界に衝撃を与えており、職場環境や従業員間のコミュニケーション、技術審査のプロセスに対する議論を呼び起こしている。当局は事件の詳細な経緯と背景について引き続き調査を進めている。
(中国経済新聞)