今年1月から9月までの湖北省武漢市の投資額は15.5%増で、中国15の副省級市の中で第1位となった。第3四半期には1億元(約20億円)以上の大型プロジェクト237件が着工開始、投資総額は1808億元(約3.67兆円)にのぼっている。
今年第3四半期における1億元以上の大型プロジェクトのうち、先進製造業と現代サービス業の割合が最も高く120件で、投資総額1402.3億元(約280兆円)であった。そのうち投資額が50億元(約1014億円)以上の大型プロジェクトは5件、インフラ投資プロジェクトは64件で投資総額が2424億元(約4918億円)となった。また、生活保障関連の投資は、医療、教育、国民保健に重点が置かれている。
今年から武漢市は有効な投資を拡大している。第1〜3四半期、武漢市は新たに1億元(約20億円)以上の先進製造業プロジェクトを204件開始し、総投資額は2053.33億元(約4.17兆円)となった。また、現代サービス業プロジェクトが53件、総投資額は3370.3億元(約6.84兆円)、インフラと社会・生活プロジェクトが279件、総投資額は1748.42億元(約3.55兆円)となっている。
武漢の先端製造業では、今年、新エネルギー車(NEV)への投資が焦点となっている。
第1四半期に始まった新エネ車用電池プロジェクトと東風汽車(Dongfeng Motor Corporation)のハイエンド新エネ・オフロード車プロジェクト。第2四半期に始まった武漢経済技術開発区の新エネ車インテリジェント・ファクトリーとBYDのパワー電池プロジェクト。第3四半期に始まった中創新航科技(China Lithium Battery Technology Co., Ltd.)武漢プロジェクト第3期、上海雲峰有限公司(Shanghai Yunfeng Group Co., Ltd)自動車部品の生産基地、深圳市雄韜電源科技股份有限公司(Shenzhen Center Power Tech. Co., Ltd.)の新エネルギープロジェクトなど、新エネ車関連の主要プロジェクトが武漢に続々と上陸している。
武漢市発展改革委員会によると、第1四半期における投資の進捗状況は前年同期比20%増、第2四半期における投資の進捗状況は前年同期比15.6%増となった。次のステップでは、引き続き基幹産業への投資を拡大し、計画されている新規建設プロジェクトの着工を増やす。また、インフラ債である専項債や金融機関を通じてインフラ建設に出資する「政策・開発性金融ツール」など資金保障を強化する。
(中国経済新聞)