新華社の報道によると、甘粛省蘭州市楡中県で8月7日から続いた豪雨により山洪災害が発生し、8日15時30分時点で10人が死亡、33人が行方不明となっている。また、8日19時58分時点で、蘭州市の洪水防御緊急対応レベルがⅠ級に引き上げられた。

8日6時時点の気象データによると、楡中県では2地点で大豪雨、15地点で豪雨、49地点で大雨、17地点で短時間の強降水が観測された。特に興隆山地域では降水量が195.0ミリメートルに達したと推定されている。短時間の強降水により山洪が爆発的に発生し、大量の泥やゴミが流れ出し、道路に5センチメートル以上の堆積物が積もった。これにより車両の通行が阻害され、興隆山地域では電力および通信網が被害を受けた。現在、4つの村、1300世帯以上、4000人以上が孤立状態にある。

現地では交通、緊急消防、電力、通信、医療などの複数の部門のスタッフが現場で復旧作業に当たっている。関係当局は、被災者の救助とインフラの早期復旧に向けて全力を尽くしている。
この災害は、地域住民の生活に深刻な影響を及ぼしており、引き続き状況の注視と支援が求められている。
(中国経済新聞)