中国東部・浙江省徳清県にあるスマート農業実証パークでは、サラダに使われるような色とりどりの野菜が、一度も人の手に触れずに栽培されているという。
このパークではAIとIoTを組み合わせ、レタスやルッコラなど、作物生産のすべての工程をスマートに管理している。
Zhejiang Houji Intelligent Technologyの技術マネージャー・Hu Yaofeng氏によれば、「独自開発した自動移植機は移植作業に必要な人手を省くことができ、40秒で30株の苗を移植することができる。自動搬送ラインや洗浄機、温室環境制御システムを組み合わせることで、完全無人での運営が可能になった」という。
研究者によると、栽培された作物には農薬や重金属が含まれておらず、従来の露地栽培と比べて5~7倍の収量が得られるという。

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Hu氏は「これはルッコラの苗で、栽培から15日ほどで移植できる。外ではすでに移植が終わったゴマの成長した株が見られる。通常25~30日で収穫でき、収穫後はFreshippoやYum! Brandsのような企業に出荷している」と説明している。
農場から店舗までを記録的な速さでつなぐこのハイテク収穫は、中国の大手小売業者へ供給されているだけでなく、農業の未来を示すものでもある。
中国の技術は農業の近代化を進める上で重要な役割を担っており、目指しているのはより安全で健康的な野菜を直接食卓に届けることだ。
ソース: CCTV+
(中国経済新聞)