誰が正しくて誰が間違っているわけではない

2026/03/22 09:00

高市首相が羽田空港からワシントンへ飛び立つ夜、私は銀座のレストランで中国から来た8人の実業家を迎えた。一般的な中国人観光客は確かに減ったが、エリート層の中国人たちは今も日本への訪問を続けている。彼らにとって、日本には学ぶべきものが多く、協力できる分野がたくさんあるからだ。

 中日両国は一衣帯水。地理的に海一つ隔てただけの近隣国であり、文化交流の歴史も長い。遣唐使が中国の儒教思想、仏教、漢字を日本に伝え、現代の日本でも漢字や伝統的な祭りが残っているように、両国の文化は同じルーツを持つ。しかし、「百里不同風、千里不同俗」という諺の通り、長年にわたる独立した発展の中で、両国ははっきりとした違いを生み出した。この違いが、両国民が同じ事象に対して異なる思考や衝動を示す原因となっている。

 たとえば、コミュニケーションの仕方と言葉の表現。中国人は率直さと中庸を重んじ、意見をストレートに述べるか、褒められたときに「まあまあ」「まあまあです」などと控えめに返すことが多い。一方、日本人は「和の文化」と「恥の文化」の影響を強く受け、言葉が非常に婉曲で柔らかく、直接的な肯定や否定を避ける。日常会話では「まあ」(「まあいいじゃないですか」の意味で「まあまあですね」)や「たぶん」「おそらく」といった曖昧な表現を多用し、心の中で反対していても「いいえ」とは言わない。この含蓄と率直さのぶつかり合いは、特にビジネス交渉で顕著。中国側は本題に直球で条件を話し、日本側は遠回しに探りを入れるため、お互いの文化を理解していなければ、すぐに誤解が生じる。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について