A株(中国株)上場会社の2024年決算報告がほぼすべてそろった中で、経営者の報酬ランキングも明らかになった。
Windのまとめによると、上場会社4231社が経営者の年間報酬を発表しており、金額を合わせると57.89億元(約1162.65億円)であった(賃金報酬分のみ、以下同じ)。このうち13人が1000万元(約2億円)以上で、業種はバイオメディカル、エレクトロニクス、家電、食品・飲料、マスコミ、基礎化学などとなっている(一級分類、以下同じ)。
この中でトップだったのは薬明康徳(アップテック=603259.SH)の李革氏で4180万元(約8億3950万円、税込み、以下同じ)、A株「NO.1」となった。2位は邁瑞医療(マインドレイ=300760.SZ)の李西廷氏で2493.9万元(約5億円)、3位が百済神州(ベイジーン=688235.SH)の欧雷強氏で2019.38万元(約4億557万円)であった。3人ともバイオメディカル業界であり、改めて「高付加価値で高成長」により富が築かれるという印象を残した。
Windによると、上位陣における年俸額別の分布状況は楕円形になっており、この中で最も多いのは100万元~200万元(約2000万円~4000万円)で全体の1/3の1402人であった。A株上場会社の経営者のうち3人に1人が年俸100万元~200万元(約2000万円~4000万円)ということである。
1000万元(約2億円)クラスは減少傾向
今回年俸トップに立った李革氏だが、2023年に比べて16.86万元減った。同氏は2年連続(2023年~2024年)の首位であり、ただ1人連続で4000万元(約8億円)超えを果たしている。
また2位の李西廷氏も同じく2023年より6.35%の減少、3位の欧雷強氏は逆に19.17%増えた。上位3人はいずれも製薬業界であり、開発に時間がかかり投資額も高くハイリスクであるが、その分見返りも高いとうことである。
1000万元(約2億円)クラスの中で唯一、食品・飲料業界である伊利股份(600887.SH)の潘剛氏は、去年より9.41%落ちて1974.22万元(約3億9650万円)であった。
また格力電器(グリー=000651.SZ)の董明珠氏は1437.2万元(2億8864万円)、美的集団(000333.SZ)の方洪波氏は1378万元(約2億7675万円)で、ともに1000万元(約2億円)超えを果たした。
ただし1000万元(約2億円)台の人数は、2022年は27人だったが、2023年は16人、2024年は13人と減少傾向にある。
Windによると、上位陣における年俸額別の分布状況は楕円形になっており、この中で最も多いのは100万元~200万元(約2000万円~4000万円)で全体の1/3の1402人であった。A株上場会社の経営者のうち3人に1人が年俸100万元~200万元(約2000万円~4000万円)ということである。
(中国経済新聞)