旧正月7日目の「人節」、「自分を祝う」記念日

2024/02/16 21:00

今日は旧正月7日目で「人節」、または「人日」と言われ、人間が誕生した日とされる。

伝説の創世者である女媧は、旧正月1日目から6日目に、それぞれ鶏、犬、豚、羊、牛、馬を造り、7日目に人を造ったといわれ、よってこの日を人間の誕生日としている。「自分を祝う」記念日であって、この日を設けたこと自体、われわれの文化が「人間」の価値を重視していることの表れである。

人節には七菜のスープを飲むことから、昔から「七宝羹」とも言われている。旧正月7日目にこれを味わいながら健康や長寿を願う。

中国語で「羹」は「更」と発音が同じである。元日(旧正月1日目)はすべてが更新、そして「人日」は人間が更新される日である。

この日からも新年となり、休暇を終えて再び普段の生活に戻ることになる。

材料:ナズナ、セロリ、ネギ、クワ、ニンニク、ニンニクの芽、パセリ、ダイコンの葉(またはダイコン)、カラシナ、ニラ、カブ、サイシン、ハコベなど辛味の野菜のうち7種類(今年はダイコンの葉、ナズナ、パセリを多めに)、葛根粉またはおかゆを作る。

レシピ1: 沸騰した湯に少量の油と塩を入れ、刻んだ7種類の野菜を強火で煮詰め、片栗粉(または葛根粉)で少しとろみをつける

レシピ2: まずおかゆを煮て少量の油と塩を入れ、煮詰まってから刻んだ7種類の野菜を入れてひと煮立ちさせる。ジャスミン、クコを入れてかきまぜ、少し蒸らす。

効能:全身の温め、風熱払い、腸内サラサラ、体内の余分な湿気を排出する、膨満解消

日本でも、この日に七草粥を食べる習慣がある。

(中国経済新聞)