中日自動車産業の格差

2025/07/28 07:30

中国自動車部品企業の視察団が日本を訪れ、中日両国の自動車製造業の格差について講演を依頼された。

 日中両国の自動車製造業の差はどこにあるのでしょうか。この格差は、技術や発展経路だけでなく、両国の異なる思考様式や姿勢にも起因する。

中日自動車産業の異なる発展軌跡

 日本は約100年にわたり自動車産業を深く追求し、8大自動車メーカーが厳格で豊富な産業管理モデルを築き上げ、世界一の自動車王国として米国やドイツを凌駕した。一方、中国は1980年代以降、日本、ドイツ、米国などの企業との合弁を通じて技術と経験を蓄積し、特に近年、新エネルギー車(NEV)の台頭により、世界の自動車製造業の新星として躍進した。

 日本の自動車メーカーは、経験豊富で慎重な「老練な職人」のようであり、中国のメーカーは大胆で前進を恐れない「若者」のようだ。日本企業は利益を重視し、収益性のない事業には手を出さないが、中国企業はコストを度外視し、競争を通じて勝者を目指す。この違いが、両国の自動車産業の発展軌跡を分けた。日本は着実な進歩と継続的な調整を重視し、持続可能な成長を追求する。一方、中国は熾烈な競争と大胆な投資で「勝者総取り」を目指す。

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