中国気象局:2023年の全国平均気温は1951年以降で過去最高を記録

2024/02/8 08:30

中国気象局は2月7日、2023年における中国の気候状況、気候システムの監視状況、主な気象災害や異常気象・気候現象などを総合的に分析し、気候が各産業、環境、人体の健康などに与える影響を総合的に評価した「中国気候速報2023」を発表した。

速報によると、2023年の中国の気候状況は全体的に悪く、温暖で乾燥した気候の特徴が顕著で、洪水や干ばつ災害が目立つという。全国平均気温は、観測史上最も高く、降水量は2012年以来2番目に少なく、全国平均高温日数と全国平均以上高温日数は観測史上2番目と4番目に多く、全国平均降水日数は観測史上2番目に少なかった。

2023年、中国の洪水期の暴風雨は大災害を引き起こし、中国北部と東北部の一部の地域では干ばつと洪水が発生する。地域的・段階的な干ばつは明らかで、中国南西部では冬と春に干ばつが発生する。台風は少なく、上陸も少ないが、台風杜蘇芮の影響は大きい。中国中部と東部の高温過程は早い段階で発生し、影響範囲が広く、極端度が高い。1961年以降で最も強い高温過程は華北と黄河、淮河で発生した。寒気過程は高い方で、年初、秋の終わり、12月に寒波が頻発した。強い対流気象過程は低い方で、地方は災害の影響を大きく受けた。北方では砂塵の多い気象現象が多く発生し、早期に現れ、大きな影響を与えた。

気温に関しては、2023年の全国平均気温は10.71℃と平年より0.82℃高く、1951年以来観測史上最も高かった。 全国の平均猛暑日数は平年を4.4日上回り、1961年以来2番目に多かった。

降水量に関しては、2023年の全国平均降水量は615.0mmで、平年より3.9%少なく、2012年以来2番目に少なかった。 6つの主要地域のうち、中国華北、中国東北、中国西北の降水量は多く、長江中・下流域、中国西南、中国華南の降水量は少ない。7つの主要河川流域のうち、珠江流域、長江流域、遼河流域の降水量が少ない方を除けば、すべての流域の降水量は多い。

(中国経済新聞)