卓球界のスター馬龍マー・ローン選手、栄光の陰に妻の愛

2022/06/28 08:00

「六角形の戦士」とは、日本のメディアが中国卓球界のスター、馬龍(マー・ロン)選手に付けた名前だ。パワー、スピード、スキル、サーブ、ディフェンス、経験値の6項目全てが完璧で、レーダーチャートがきれいな六角形になっていることを指す。

遼寧省鞍山市に生まれた馬龍は、幼い頃から父親に卓球を習わされていたが、まさか自分が卓球を深く愛するようになるとは思ってもいなかった。11歳で遼寧省体育学校に選抜入学、2001年に北京西城体育学校でコーチを務める関華安に連れられ、北京でより専門的に指導を受けることになった。馬龍は間違いなく才能と努力のアスリートだ。 北京に来てから2年余りで中国代表に選ばれ、2004年のワールドユース選手権男子シングルスで金メダルを獲得し、最年少の世界チャンピオンとなった。 また、2015年の世界卓球選手権では、初のシングルス優勝を果たした。

馬龍は中国卓球界で初めて、オリンピック、アジア競技大会、世界卓球選手権、アジア卓球選手権、ワールドカップ、アジアカップ、中華人民共和国全国運動会、全中国卓球選手権においてシングルスで全満貫を達成した選手である。そんな輝かしい功績の裏には、いつも彼を支えてきた人がいる。それが馬龍の妻、夏露だ。

夏露は馬龍の初恋の人だ。交流会で偶然出会い、夏露は馬龍に一目惚れしたものの、多忙なトレーニングのため、一定の距離を置いていたという。2012年のロンドンオリンピックで馬龍が敗れた後、夏露は落ち込んでいた彼を支え、その後、二人は交際を始めた。

その4年後、リオ五輪の後に馬龍は夏露との交際を公表した。 当時、一部のネットユーザーは夏露に対して皮肉や罵声を浴びせたが、馬龍はSNSで何度も 「8年間山あり谷あり、私たちは仲良くしている」と彼女を擁護している。

2017年に二人は結婚し、年末には可愛い男の子が誕生した。 それ以来、馬龍はたびたび息子の写真をSNSに投稿し、父親の優しさを見せている。

現在34歳の馬龍は一家の大黒柱であり、今も卓球台で戦い続け、卓球界では不滅の神話だ。

(中国経済新聞)