Canalysの最新データによると、2023年のインドのスマートフォン出荷台数について、第4四半期は前年同期比20%増の3890万台で、年間では2%減の1.486億台であった。
第4四半期の出荷実績を会社別に見ると、以下の通りである。
Samsungが760万台、マーケットシェア20%で前年同期比14%増。
シャオミが720万台、マーケットシェア18%で前年同期比31%増。
vivo が700万台、マーケットシェア18%で前年同期比10%増。
realmeが 450万台、マーケットシェア12%で前年同期比69%増。
OPPO が370万台、マーケットシェア10%で前年同期比5%減。
また、2023年1年間の実績は以下の通りである。
Samsungが2840万台、マーケットシェア19%で前年比1%減。
vivo が2610万台、マーケットシェア18%で前年比3%増。
シャオミが2510万台、マーケットシェア17%で前年比15%減。
realmeが 1740万台、マーケットシェア12%で前年比16%減。
OPPO が1570万台、マーケットシェア11%で前年比7%減。
Canalysの上級アナリストであるSanyam Chaurasia氏は、「2023年は、主な販売分野への投資が進んだことでメーカーに有利になったほか、マーケット全体も安定した。第4四半期はシャオミやrealmeなどが現場の出荷割合を過去最大に伸ばした。シャオミは現場側とオンライン側でバランスをとるように品物を出したが、現場側での出荷が過去最高となった。中でも、Redmi125Gと最近発売されたRedmi13Cシリーズは、ともに現場側で100万台を超えた。また、realmeも同じく出荷チャネルを均等化し、Narzoシリーズは通販側で、それ以外の品種はまとめて現場を中心に売り出した。メーカーからすれば、高級品種について地位を固めてシェアを拡大したいなら、チャネルのパートナーに期待感を持たせるようにすべき」と述べている。
Canalysは、2024年のインドのスマホ市場について、適度な価格の5G対応品が存在することと買い替え時であることを踏まえ、二桁成長を果たすと見ている。ただしメーカー側は、上昇を続ける原材料コストへの対応という大きな課題に直面しなければならない。
(中国経済新聞)