中国工業・情報化省のチーフエコノミストである許科敏氏は、7月23日に開催された世界青年発展フォーラムで、「デジタル経済は世界経済の未来であり、世界の資源を作り変え、世界の経済構造を改め、世界の競争体系を変えていく力になりつつある」と述べた。
デジタル経済に関する中国の取り組みについて許氏は、「共有体制を整備し、越境ECの急成長をもたらし、経済や貿易を拡大させ、デジタルインフラの相互連携を進めている。また陸や海で海外をつなぐケーブルを計34本整備し、中国の製品やソリューションの海外利用を進めており、Tiktokや快手などのAPPが世界に普及し、各国で親しまれている」と述べた。
工業・情報化省によると、中国のデジタル経済の規模は、2017年の27兆元から2021年には世界で2番目となる45兆元以上に達し、年平均で13.6%伸び続けている。また、GDP全体に占める割合も33%から39.8%に拡大しているという。
工業・情報化省はこのところ、大型の経済圏構想「一帯一路」を着実に実行しており、G20、BRICs、中ロ関係などといった枠組みを通じて、デジタル経済に関する国際協力を深め、成果を得ている。
許氏によると、工業・情報化省は《「第14次5か年計画」デジタル経済発展計画》を打ち出すなど、デジタル経済に関する国際協力の大枠を作り上げたという。G20デジタル経済担当大臣の会合の開催や、ASEANとのデジタル経済協力年および担当大臣会合の遂行など、国際交流の場も設けている。
(中国経済新聞)