6月8日、中国中央テレビ(CCTV)の「ニュース聯播」番組は、2025年中国が高度な対外開放を拡大し、外資安定化策を着実に推進していると報じた。多くの外資企業が中国への追加投資を選択し、中国経済の質の高い発展の機会を共有している。
最近、跨国企業のロシュ製薬は上海での新生産基地建設のため、20.4億元(人民元)の増資を発表した。中国経済の質の高い発展の確実性を見込み、多くの外資企業は中国市場での利益を再投資に充てている。蘇州工業園区では、ドイツのフォルヴォック・グループが利益再投資により5億元の増資を決定し、新エネルギー車(NEV)部品の生産能力と研究開発効率の向上を図る。
中国は外資企業のグローバル製造拠点から研究開発の中心地へと変貌しつつある。深圳では、シーメンス医療の磁共振核心部品の研究開発拠点が10億元以上の投資で建設中だ。湖南省では、ベルギーの鉄鋼企業アルセロールミタルが自動車用鋼のグローバル研究開発センターを設立した。
2025年、中国は「外資安定化行動計画2025」を発表し、通信、医療、教育分野での自主的な市場開放を拡大し、外資による株式投資を奨励している。さらに、「奨励外商投資産業目録」の改訂・拡大や、象徴的な大型外資プロジェクトの早期実現を推進する。
今年1~4月、全国で新設された外商投資企業は1.8万社を超えた。電子商取引サービス、航空宇宙機器製造、化学医薬品製造の外資実利用額は、いずれも50%以上の成長を記録した。一連の外資安定化策の実施により、中国市場の外資企業に対する魅力は一層高まる。
(中国経済新聞)