12月9日、中国スマホ大手のシャオミは中国工業情報化省に対し、第2弾の自動車となるEVの「YU7」を申請した。車はSUVタイプであり、来年6、7月ごろに発売予定という。工業情報化省によると、この車は電動 SUVで、テール部に表示された車名は「YU7」となっており、車長4999mm、車幅1996mm、車高1600mmで、ホイールベースは3000mm、最高速度は253㎞/hという。
シャオミ・テクノロジーの雷軍(Lei Jun)会長はこの日夜、YU7を来年6月か7月に発売するとブログで発表した。工業情報化省への届け出がかなり早かったことについて、「試験車両の重い仮面を早く取っ払いたかった。品質を確保するため、細部まで時間をかけて全面的に大規模なテストするためだ」と表明している。
YU7の外観や内装はすでに明らかになっている。外観デザインはSU7のイメージを様々な部分でシリーズ車種として踏襲しているが、ドアノブが半格納式から格納式に変わっている。内装については、公式画像は未発表であるが、これまでに露出した写真を見ると、センターコントロールスクリーンがヘッドアップ式であり、手押しのボタンはほぼなくなっている。
シャオミは販売台数について、今年3月末に発売された第1弾車種のSU7が好調を維持しており、11月下旬には当初の年間の納入目標である10万台を超えたと発表した。雷氏は12月6日、個人のSNSにアップした動画の中で、「今年は13万台を目指す」と述べている。
業界関係者によると、SU7はテスラのModel 3を競合相手としており、今度のYU7はテスラのModel Yがターゲットになると見ている。過去半年間の販売数量はSU7が9.8万台でModel 3が 10.3万台であり、かなり拮抗している。Model Yは対象市場の需要が豊富であって、ここ半年間ではSUV全車種の中でトップに立ち、中国での累計販売数は25.2万台となっている。このため中国の多くの国産車がModel Yをライバル視しているが、現在の販売量を見ると本格的にModel Yを脅かすには程遠い状態である。業界内では、YU7がSU7の人気を受け継いでModel Yを逆転できるか、かなり関心が集まっている。
(中国経済新聞)