近日、中国の国家市場監督管理総局(国家標準化管理委員会)は、新興分野、伝統産業、エコ環境、安全生産、国民生活など多岐にわたる重要な国家標準を新たに承認・公布したと発表した。これらの標準は、国民生活の質の向上や生命・財産の安全確保に重要な役割を果たすとみられる。
生活分野では、皮革・毛皮製品、傘、宝飾品など6項目の消費財に関する強制国家標準を制定し、安全技術要件を一段と厳格化した。また、中医学の基礎理論用語や鍼灸の操作規範など8項目の標準を整備し、中医医療の標準化と医療水準の向上を後押しする。さらに、チャイルドシートや電動バイクのバッテリー交換システムなど8項目の標準も公布され、交通安全性の向上が図られる。このほか、穀物・食用油、香辛料、高麗人参・鹿茸製品など41項目の食品関連標準も整備され、食品品質の底上げにつながる。
新興分野では、自動運転(スマートコネクテッドカー)、半導体デバイス、ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)、北斗測位チップなど18項目の標準を公布し、先端技術の発展を支援する。リチウムイオン電池やモバイル電源、産業用電源システムなど8項目の標準も制定され、安全性の確保を強化した。さらに、電磁・ナノ・通信・電音機器および材料分野で19項目、スマート船舶や船舶用メタノール燃料エンジンなど14項目の標準も発表され、造船分野の安全化・スマート化・グリーン化を促進する。加えて、炭化ケイ素単結晶や炭素繊維複合材料など新材料分野で10項目の標準を整備し、産業化と応用拡大を後押しする。
伝統産業では、鉄道車両の空調システムなど9項目の標準を公布し、軌道交通の品質向上と安全確保、技術革新、国際競争力強化を支える。また、板ガラスや建築衛生陶磁器分野の省エネ・脱炭素技術に関する標準も制定され、建材産業の高度化を促進する。さらに、小麦や水稲の病害虫予測など10項目、動物衛生や農薬、土壌、植物検疫など26項目の標準が整備され、農業生産の安全性向上に寄与する。
エコ環境分野では、電動洗濯機や洗濯乾燥機、ブロワーなどのエネルギー効率に関する強制標準を導入し、省エネ・節水を推進する。温室効果ガス排出の算定・報告に関する標準も整備され、排出管理の基盤を強化した。さらに、生分解性材料の評価に関する標準を公布し、環境配慮型素材産業の発展を支援する。
安全生産分野では、建材の不燃性試験や単体燃焼試験、消防士用救助装置など24項目の消防関連標準を制定し、防火材料や消防製品の技術向上を促進する。また、気象災害対策として、防災行動指針や黄砂警報レベルなど4項目の標準も公布され、国民の防災意識と対応能力の向上が期待されている。
今回の一連の国家標準の整備は、産業の高度化と安全性向上を同時に進めるものであり、中国経済の質的発展を支える基盤強化の一環と位置づけられる。
(中国経済新聞)
