美団のドローン配送サービスは、いつ普及するのか?

2022/07/31 08:00

未来観察科技の情報によると、最近、美団は2022年世界デジタル経済大会で自動配達車、ドローン、スマートレストラン、スマート薬局など多くの科学技術製品を展示した。その中でも特に魅力的だったのが、ドローンの配送だ。

近年、「最短30分で自宅にあらゆるものが届く」というのがユーザーの共通の要望になっており、そのため美団は今回の大会で自動配送車やドローン、24の小型スマート薬局を展示した。果物の配送では、展示されている美団のドローンによる「3km・15分」という標準的な配送サービスで、配達時間を大幅に短縮することができる。

2022年6月の時点で、美団のドローンは深圳の4つのビジネス街でサービスを提供しており、配達能力は10余りのコミュニティとオフィスビルをカバーし、約2万世帯と5.8万以上のユーザー注文に対応している。現在、美団のドローン配送は、食事、飲み物、新鮮な果物などさまざまなカテゴリーの数十のブランドと協力している。

ドローン配送の背後には、二つの事が暗示されている:

一つ目は、ドローン配送は未来の技術トレンドだということだ。2014年当時、AmazonのCEOであるベゾス氏は、Amazonが生鮮食品の配送サービスに使用する第8世代の配送用ドローンを設計していると公言した。京東はドローン技術を配送にも活用し、無人配送サービスを開始した。

二つ目は、ドローンは商業化のジレンマにも直面する必要があることだ。2013年にアマゾンCEOのベゾス氏がドローン配送のコンセプトを提唱してから、DHL、フェデックス、順豊、京東など、また時代の趨勢に乗じて多くのドローン配送のスタートアップ企業ができた。しかし、現在までに定着できた企業はごくわずかで、多くの企業が姿を消しているのが現実だ。低空空域の制限や住宅密集地などの影響を受ける中国国内では、一時的にドローンが客に直接配送サービスを提供することができず、ドローンが本当に市場に参入するには、まだ法的な許可と政策規制の対象となる必要がある。

(中国経済新聞)