ゲーム「黒神話:悟空」をテーマにしたコンサートのチケットが発売2分間で完売 19曲を演奏

2024/08/31 07:30

このところ世界的に人気を集めている中国の国産ゲーム「黒神話:悟空」(Black Myth: Wukong)について、主なSNSでのコメント数も急激に増え、結構な盛り上がりを見せている。さらにリリースから1週間もたたない8月28日、「保利芸能プロダクション」がこのゲームをテーマにしたコンサートを開催することになり、チケットは発売からわずか2分間で完売となった。

現在確定している公演場所は深セン、上海、北京、杭州、重慶で、北京では10月5日に北京展覧館劇場で午後と夜の2回公演となる。

エンタメ系サイト「猫眼」によると、コンサートはチケット代が180-880元(約3643円~17812円)で、計19曲が披露され、上演時間は90分間以上という。「黒神話:悟空」の音楽プロデューサーである翟錦彦氏が、アップテンポなオープニング曲の「称王称聖任縦横」、穏やかなメロディーの挿入曲「戒網」、「往生呪」のサイバーバージョンRapなど、ゲームに合わせてスタイルの異なる曲を90曲以上も制作した。

「黒神話:悟空」は、リリースから1週間で売上数が1000万本以上となり、プレーヤー数は最大300万人に達して、世界の3Aゲームにおける一線級に躍り出ている。

こうした人気を受け、コンサートなども実施されるようになったほか、eスポーツに特化したホテルの人気など、経済効果をもたらしている。eスポーツ系ホテルはこのところ軒並み宿泊率が20%~30%上昇し、満室となった場所も多い。

ゲームで流れる音楽を現場で演奏したケースは過去にもあり、音楽IPからコンサートの開催へという形が一般化しつつある。

2022年12月31日には、「陰陽師」XRの越年コンサート「平安歌謡会·万籟綺想之夜」が世界で一斉ライブ配信され、ブログ「微博」で200万人以上が閲覧した。

また2023年には「原神」をテーマにしたオーケストラコンサートの全国ツアーが大人気となったほか、2024年には人気ゲームの「崩壊:スターレイル」と「アークナイツ」(明日方舟)がそれぞれテーマコンサートを開催している。

(中国経済新聞)