バイドゥ、李彦宏CEOの出身地で4年前に導入した自動運転「Apollo Go」が徐々に定着

2024/07/17 13:30

湖北省武漢でIT大手のバイドゥの自動運転サービス「Apollo Go」(蘿蔔快跑)の車が人と接触した先ごろの事故について、地元交通部門は処理を終了したと発表した。バイドゥの株価は7月12日に2.73%値上がりしている。その2日前には、一時期12%以上も値上がりして時価総額が2700億香港ドル以上となっていた。

2023年からApollo Goによる無人運転タクシーが導入された武漢は、わずか1年間で交通渋滞、衝突事故、タクシー界からの陳情など、様々な問題が浮かび上がった。乱暴な運転手や1200万人という特大都市での走行の難しさが課題となったのである。

専門家によると、バイドゥに対する期待の大きさやタクシー運転手の失業への心配感により、自動運転の導入で1100万人が職を失うとの推計を出している。

一方、市街地の人口わずか30万人という山西省の陽泉(バイドゥ創業者・李彦宏氏の出身地で、アジア最大のバイドゥのデータセンターとApollo Goの走行コースが存在)では、2019年からバイドゥの無人運転テストが急ピッチで広まり、2021年から次第に実用化されていった。

無人車の走行が4年間続いている陽泉は、市場も拡大しタクシーも2倍に増えた。その一方で、配車については「ディディ」も地元の車も随分と数が減った。中国で初めて無人車走行をした結果は、現在の武漢に様々な参考やモデルを示すものになるかもしれない。

陽泉ではApollo Goは全域で利用可能であり、道端には多くの乗り降り専用スポットがある。看板にあるQRコードをスキャンすればすぐにタクシーを呼び出せる。

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