近年、中国では婚姻件数が減り続け、初婚年齢が上昇している。データによると、2022年の婚姻件数は前年比10.6%減の683万5000組となった。
婚姻データには初婚数と再婚数があり、初婚数は再婚数よりも出生人口と密接な関係がある。国家統計局が編集・発行した「中国統計年鑑2023」によると、2022年の中国の初婚数は1051万7600組で、2021年に比べ106万400組、前年比9.16%減少し1100万組を割り込んだ。
過去のデータを見ると、中国の初婚数のピークは2013年で2,385万9,600組、その後は減少傾向に転じ、中国の初婚数は過去9年間で55.9%減少した。
2010年以降の婚姻人口の年齢構成から判断すると、中国の婚姻年齢、特に初婚年齢は大幅に上昇している。『2020中国人口普査年鑑』によると、2020年の中国の平均初婚年齢は28.67歳で、2010年の平均初婚年齢(24.89歳)より3.78歳高くなった。
人口の専門家である広東省人民政府参事室の董玉整(ドン・ユジェン)特別研究員は、「客観的に見て、結婚適齢期の若者の数は減少している。主観的な見方をすれば、結婚適齢期が遅れるにつれて、一部の人の結婚意欲も弱まり、結婚しない人が徐々に増えている」と分析。
董研究員は続けて、「現代の若者の多くが結婚にあまり乗り気でないのは、実生活における結婚の安定性が若者の結婚願望に影響していること、若者の結婚観が変化し、結婚・出産を人生の必須項目ととらえなくなった人が多いこと、実生活における結婚費用の上昇など、さまざまな要因がある」と回答した。
また、2022年第4四半期は新型コロナウイルスの影響を受け、今年まで結婚を延期する人がいたことも、昨年の初婚数に影響を与えた。省別では、広東省が96万8800組で1位、河南省が76万4900組で2位、江蘇省、四川省、山東省が3位から5位となった。
(中国経済新聞)