エクアドルが中国最大の水産物輸入先に

2023/11/16 11:30

中国の広西チワン族自治区よりわずかに大きいだけの南米の遠い国が、世界で最も多くのエビを販売している。

国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、エクアドルの白エビ生産量の年平均成長率は2010年から2019年まで13.2%。2020年、エクアドルは63万トンの輸出で世界最大のエビ輸出国に格上げされた。エクアドル水産養殖会議所(CNA)のデータによると、エクアドルの南米産白エビ輸出量は2022年に106万1,000トンに達し、エクアドルは年間100万トン以上のエビを輸出する最初の国となった。

エクアドルの白エビ輸出は2022年に106万1,000トンに達し、中国への輸出は約59万トンと2021年比で51%の大幅増となり、輸出額は56%増の35億8,000万米ドル(約5389億6900万円)となった。

税関総局のデータによると、今年1~7月に中国はエクアドルから水産物を前年比 24.92%増の総額22億6,400万ドル(約3,434億円)輸入し年間1位となった。エクアドルは、白エビにより、中国の水産物の最大の輸入先となった。

2017年末、中国はエクアドル産の白エビの関税引き下げを発表し、その後中国市場は急成長を遂げた。2018年、エクアドルの中国向け白エビ輸出総額は、2017年の1億500万ドル(約159億2000万円)から6億1500万ドル(約9327億円)に増加した。

2019年、エクアドル養殖協会のカンポサーノ会長は新華社通信に対し、「エクアドルの経済発展の原動力は中国からの需要にあります。白エビ養殖業に従事しているのはほとんどが中小小売業者であり、白エビの輸出は地元の18万世帯に経済収入を生み出しています」と語った。

2019年、エクアドル全土には3,800の白エビ養殖場があり、養殖面積は18,500ヘクタール。 エクアドル全土にある20社以上の白エビ加工企業の半数以上は中国と取引がある。

(中国経済新聞)