半年ほど沈静化していた中国の配車事業が、ファーウェイやテンセントといった大手の本格参入を前に再び活発になっている。テンセント配下の「騰訊出行」がWechatで試験的に配車サービスを始めており、「自分-サービス-モビリティー」と選択するか、ミニアプリに「騰訊出行サービス」と入力すれば、タクシーを予約できる。一方ファーウェイも、7月初めにテスト版のタクシーアプリ「Petal出行」を打ち出している。
業界最大手のディディが去年7月、ユーザーの個人情報をアメリカに提供した疑いでAppの使用ができなくなり、この事業における独占状態が崩れた。これで業界はちょっとしたチャンスを迎え、様々な運営アプリが短期間で運転手やユーザーの登録者数を増やそうと、補助金を用意した。この月、「T3出行」はアクティブユーザーの数が559.98万人で前月より32.79%増加、「曹操出行」は268.46万人で13.31%増加、「首汽約車」は303.41万で7.6%増加、「美団タクシー」Appは45.6%増えた。
ファーウェイとWechatの配車事業参入で、アクセス量やユーザーが確保される。運営について、ファーウェイには技術面、テンセントにはアクセス量といったメリットがあり、ともに中小のアプリにそれらを整理させて身軽な形とし、コストを引き下げることができる。またアプリの運営側からすれば、ファーウェイやテンセントの持つ地図アプリでこの分野に対するアクセスが広がって、一段と多くの利用者を獲得することにつながる。
(中国経済新聞)