中国、米国へのレアアース輸出を再開

2025/06/13 10:22

6月12日午後、中国商務部は定例記者会見を開催し、記者から中米経済貿易協議メカニズムの初会合に関する質問が寄せられた。商務部報道官の何亜東氏は、現地時間6月9日から10日にかけて、英国ロンドンで中米経済貿易チームが同メカニズムの初会合を開催したと明らかにした。

何報道官によると、今回の会合では、両国首脳が6月5日の電話会談で達した重要な合意の実施や、ジュネーブでの経済貿易会談の成果を巩固するための措置枠組みについて、原則的な合意に達した。また、双方の経済貿易上の懸念を解決するための新たな進展も得られた。

稀土に関する質問に対し、何氏は中国が責任ある大国として、国際社会の民間分野における合理的な需要と懸念を十分に考慮していると強調。稀土関連品目の輸出許可申請については、法令に基づき審査を行い、すでに一定数量の適法な申請を承認している。今後も適法な申請に対する審査業務を継続的に強化していく方針を示した。

中米経済貿易協議メカニズムは、両国間の経済貿易問題を対話を通じて解決するための重要な枠組みである。今回の初会合は、両国が経済貿易分野での協力を深め、摩擦を緩和する意欲を示すものとして注目される。特に、首脳間の合意を具体化する措置枠組みの構築や、稀土などの戦略的資源を巡る議論の進展は、国際経済における中米関係の安定化に寄与する可能性がある。

(中国経済新聞)