航空便の運航情報アプリ「航旅縦横(Umetrip.com)」によると、春節連休中の空路での出入境旅客数は、前年同期比5.3倍の14万人を超えた。中でも香港、マカオの旅客数は前年同期比3.3倍となった。またマカオ、香港、バンコク、プーケット、台北、ソウル、東京、シンガポール、クアラルンプール、シドニーが連休中の人気旅行先トップ10にランクインした。
中国のオンライン旅行サイト大手「携程(Ctrip)」によると、連休中の旅行先として香港とマカオが最も人気があり、3位はバンコク、4位はシンガポール、5位はプーケットだった。
同じく中国のオンライン旅行サイト大手「去哪児(Qunar)」によると、航空券の予約数は前年同期比6.7倍に増加した。旅行先トップ5は、タイ、香港、マレーシア、米国、インドネシアだった。
アリババグループが運営するオンライン旅行サイト「飛猪(Fliggy)」によると、33カ国・地域への旅行予約が前年比2倍、そのうちタイは18倍、モルディブは15倍、ニュージーランドは10倍となった。
今回の春節では、観光資源が豊富で入国制限のない東南アジアが人気だった。
「携程(Ctrip)」によると、連休中の旅行予約は、バリ島が前年比30倍、シンガポールが8倍、マニラが5倍、バンコクとプーケットが4倍、チェンマイとクアラルンプールが3倍近くに増加した。
コロナ以前は人気旅行先だった日本に、中国人観光客の賑わいは戻っていない。全日空(ANA)と日本航空(JAL)の1月における中国路線の予約数は、コロナ禍前の2019年に比べ1割程度にとどまった。
日本政府は1月8日より、中国からの渡航者を対象に入国時のPCR検査を義務付け、出国前72時間以内のPCR検査陰性証明の提出も求めている。また陽性の場合は原則5~7日間の隔離措置(無料)をとっている。
日本以外にも韓国では、中国からの渡航者に対して出国前72時間以内の陰性証明または24時間以内の抗原検査陰性証明の提出を求めている。また韓国到着後、自費でPCR検査を受ける必要がある。韓国は、2月28日まで中国からの渡航者に対し短期ビザの発給を制限している。
(中国経済新聞)