奇妙な中国経済現象「感情消費」がブーム

2026/02/25 14:30

中国では現在、奇妙な経済現象が上演されている。それは「感情消費」と呼ばれるもので、人々は実用性のないものほど高価に買い、虚無的な需要ほど市場が拡大するというものだ。例えば、プラスチックの玩具人形「ラブブ」が108万元(約2000万円)の高値で落札されたり、中高年のための土臭い爽快ドラマが年間504億元(約1・23兆円)を消費したりしている。これは若者が映画を見る425億元(約9550億円)を上回る規模だ。また、月収5000元(約11・2万円)の人が2000元(約4・5万円)を猫の飼育に費やしたり、深夜に列をなしてブラインドボックスを購入したりする光景も見られる。 こうした現象を見て、多くの人が「中国人のお金が多すぎるのではないか」と疑問を抱く。しかし、それは誤りだ。むしろ、中国人のお金が少なすぎることを示している。お金が少なすぎるがゆえに、唯一買えるものが「感情」なのだ。

 この現象の背後には、特定の数字が隠されている。中国の50歳以下の独身人口はすでに2・4億人に達し、2026年には3億人を突破すると予測されている。一方、60歳以上の高齢者人口は3・1億人を突破したばかりだ。この二つのグループを合わせると約6億人となり、中国人口のほぼ半分を占める。この6億人が、中国史上前例のない現象を生み出している。彼らは初めて自分自身のためにお金を使える中国人たちだ。

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