中国の証券登記決算会社の最新データによると、A株(中国株)の口座開設者は2022年11月末時点で2.11億人とまたも過去最高を更新し、7人に1人が株の売買をするようになっている。このうち個人投資家が前年比7.85%増の2.1億人で全体の99.76%、機関投資家はこの1年間で3.51万人、率にして8.82%増えて50.45万人となった。A株市場の投資家は個人が主体であることがわかる。
テンセント財経は2022年12月初め、株の投資家を対象にアンケート調査を行い、1600人分の有効回答を得た。これによると、投資家の数は男性が女性のおよそ3倍、また年齢別では40歳-59歳が最も多く46.33%、次いで30歳-39歳が43.27%であり、60歳以上も2.65%存在するほか、18歳-29歳が7.75%を占めるなど若い世代も増えている。
また学歴を見ると、大卒が38.79%、大学院以上が11.55%で合わせて約半分であり、中卒以下が最も少なくわずか9.65%であった。
さらに経験年数を見ると、3年~10年が最も多く36.48%、10年以上が36.28%であり、株売買歴3年以上が7割以上で長期経験者が4割近くに達している。
2022年の投資額を見ると、10万元-30万元(約190万円~570万円)が最も多く25.68%、10万元(約190万円)未満が18.61%である。
また儲け具合については、2022年は景気変動の影響を受け、赤字だった投資家が59.45%に達しており、うち赤字幅0%~-30%が44.56%、-30%~-49%が8.09%であった。
数少ない黒字の投資家を見ると、収益率0%~9%が19.36%、100%超が1.9%であった。収益率についてはほぼ正規分布をなし、-30%~30%が78.25%に達している。
2023年の投資先について、「A株が稼げる」との回答が38.47%で最も多く、「ファンドが稼げる」と答えた割合は15.53%であった。
(中国経済新聞)