中国海関総署(日本の税関に相当)が7日に発表したデータによると、今年1〜11月の中国の輸出入総額は38.34兆元(約751.4兆円)で、前年同期比8.6%増であった。そのうち中国の輸出額は11.9%増の21.84兆元(約428兆円)、輸入額は4.6%増の16.5兆元(約323.4兆円)、貿易黒字額は42.8%増の5.34兆元(約104.7兆円)となった。
また1〜11月における、中国のASEAN、EU、米国など主要貿易相手国への輸出入は増加傾向を示している。
中でもASEANは中国にとって最大の貿易相手国であり、中国の対ASEAN貿易総額は15.5%増の5.89兆元(約115.4兆円)、対外貿易総額の15.4%を占めている。第2位の貿易相手国はEUで、EUとの貿易総額は7%増の5.17兆元(約101.3兆円)、対外貿易総額の13.5%を占め、第3位の貿易相手国である米国との貿易総額は4.8%増の4.62兆元(約90.5兆円)、対外貿易総額の12%を占めている。
海関総署のデータによると、ASEAN諸国のうち、マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナムへの輸出は急速に拡大しており、1〜11月の輸出はそれぞれ27.4%、18.4%、50.6%、23.5%、17.7%、9.6%増加した。
EU諸国では、1〜11月のドイツへの輸出が7%、オランダへの輸出が21.2%、イタリアへの輸出が22.5%、フランスへの輸出が3.7%拡大したが、上記4カ国からの輸入はすべて減少している。
また、1〜11月の韓国との貿易額は4.7%増の2.22兆元(約43.5兆円)で、全体の5.8%を占め、中国にとって第4位の貿易相手国となった。韓国への輸出は14.7%増の9913.9億元(約19.4兆円)、韓国からの輸入は2.1%減の1.23兆元(約24.1兆円)となり、対韓国貿易赤字は2350.5億元(約4.61兆円)で39.5%縮小した。
1〜11月における、中国の「一帯一路」沿線国への輸出入総額は20.4%増の12.54兆元(約245.8兆円)となり、このうち、輸出は21%増の7.13兆元(約139.7兆円)、輸入は19.7%増の5.41兆元(約106兆円)となった。
(中国経済新聞)