7月12日、韓国で開催された東アジアカップ第2戦で日本代表が中国代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。試合は細谷真大の前半10分での鮮やかな長距離シュートで幕を開け、後半63分には望月海輝が追加点を挙げ、日本が完封勝利を達成した。しかし、公式発表によると、会場を訪れた観客数はわずか1661人と、国際試合としては異例の低さで、注目度の低さが浮き彫りとなった。
試合は序盤から日本が主導権を握った。前半10分、細谷真大がペナルティエリア外から放った強烈なシュートが中国ゴールネットを揺らし、早々にリードを奪う。中国は守備を固める戦術で臨んだものの、日本の流れるようなパスワークとポジショニングに苦しんだ。
中国は前半17分、張玉寧が単独突破で絶好の同点機を迎えたが、日本のGKが冷静に対応し、シュートをブロック。この場面が中国にとって試合中最良のチャンスだったが、得点には至らなかった。

後半に入り、中国は左サイドの攻撃力を高めるため、汪士欽に代えて謝文能を投入。しかし、日本は冷静な試合運びで中国の反撃を封じ込めた。後半63分、望月海輝が左サイドから切り込み、シュートが中国DF朱辰傑に当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。このゴールで日本は2-0とし、試合を決定づけた。
日本と中国の対戦はこれまで32回を数え、日本が17勝8分け7敗と大きくリードしている。直近の対戦は2024年末のワールドカップ予選18強戦で、日本がアウェーで7-0、ホームで3-1と圧倒的な勝利を収めていた。本試合では中国が守備を強化したものの、日本の成熟した戦術を前に得点を奪えず、東アジアカップで2連敗を喫した。
今回の試合で最も注目を集めたのは、観客数がわずか1661人に留まったことだ。東アジアカップは地域のサッカー振興を目的とした大会だが、今回の低観客数は複数の要因が絡んでいる。まず、試合が平日の夕方に開催されたこと、さらには中国代表の最近の成績低迷がファンの関心を遠ざけた可能性がある。また、ソーシャルメディアでは「チケット価格が高すぎる」「会場アクセスの不便さ」といった声も見られ、観客動員の課題が浮上している。
(中国経済新聞)