7月、多くの上場航空会社が2022年上半期の業績予想を発表し、すべての上場航空会社が赤字となった。多くの航空会社が業績予想の中で、度重なる新型コロナウイルス、原油高、人民元切り下げなど複数の要因が国内の民間航空業界に影響を及ぼしたことが赤字の原因であると述べた。中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の3大国有航空会社は、いずれも100億元以上の損失を出し、中国国際航空は185億〜210億元(約3713億〜4210億円)、中国東方航空は170億〜195億元(約3412億〜3910億円)、中国南方航空は102億〜121億元(約2047億〜2428億円)の損失が予想されている。注目すべきは、中国南方航空が昨年合計121億元(約2428億円)の損失を出し、今年上半期の損失はすでに昨年全体の損失を上回っていること、また中国国際航空の上半期の損失は昨年の上場航空会社全社の損失合計を上回っていることだ。
破産再建を終えたばかりのST海航は、上半期に119.5億元〜129.6億元(約2398億〜2601億円)の損失を出すと予想されている。同時に、経済財務部門の試算によると、2022年上半期末には、上場企業の株主に帰属する純資産がマイナス32.5億元〜マイナス42.6億元(約642億〜854億円)になる見込みだ。つまり、今年上半期、ST海航は再び債務超過に陥ったことを意味する。
ST海航のほかにも、昨年末にはすでに多くの航空会社が債務超過に陥っており、その中で最も大きいのは山東航空で、2021年の損失は18.14億元(約364億円)、負債比率は102.81%。中国東方航空の子会社である上海航空は、2021年末の負債比率が109.59%だった。
(中国経済新聞)