ファーウェイのスマートウォッチ出荷量、2025年アップルを初めて超え世界首位に

2025/09/10 11:05

2025年第二四半期のグローバルスマートウォッチ市場において、中国のファーウェイがアップルを抜き、初めて出荷量で世界首位となった。これはCounterpoint Researchの最新レポートによるもので、市場全体の回復傾向が鮮明になっている。グローバル出荷量は前年同期比8%増となり、2024年第一四半期以来続いていた5四半期連続の減少に終止符を打った。特に中国市場の急成長がこの復調を支えており、ファーウェイ、小米(Xiaomi)、小天才(imoo)などの中国ブランドが主導した。

Counterpoint Researchによると、2025年第二四半期のグローバルスマートウォッチ出荷量は前年比8%増加した。これは消費者需要の回復によるもので、特に中価格帯からプレミアム帯の製品が人気を集めている。中国市場は出荷量で37%の大幅成長を記録し、グローバル市場の最大の貢献者となった。中国国内では、ファーウェイの多様な製品ラインナップと競争力のある価格設定が功を奏し、100ドルから400ドルの価格帯で強い勢力を発揮した。一方、インド市場も成長を続けているが、中国の影響力が圧倒的だ。レポートでは、この回復が2025年通年で7%の市場成長につながると予測されている。 

ファーウェイの出荷量は前年比52%増と急伸し、市場シェアを21%に拡大した。これにより、アップルを初めて追い抜き、グローバルリーダーとなった。ファーウェイの成功要因として、Watch GT 4シリーズやWatch 4/4 Proなどの新製品の人気、国内市場での強固な基盤、そして中価格帯での競争力が高い価格戦略が挙げられる。Counterpointのシニアアナリスト、アンシカ・ジャイン氏は、「多様な製品ポートフォリオ、国内市場の勢い、そして中〜プレミアム価格帯での競争力が、ファーウェイを初めての首位に押し上げた」と分析している。 

一方、アップルの出荷量は前年比3%減少し、市場シェアは17%に低下した。アップルは依然として先進スマートウォッチセグメントでリードしており、iOSエコシステムの強みを活かしているが、全体的な出荷量では中国ブランドの攻勢に押されている。サムスンも同様に3%の減少を記録し、5位に転落したものの、第三四半期での回復が見込まれている。 

中国ブランドの活躍はファーウェイだけに留まらない。小米は出荷量を38%増加させ、第三位を確保した。小天才(imoo、BBKグループ傘下)は21%の成長を遂げ、特に子供向け製品で市場を拡大している。これらのブランドは、中国国内の消費者需要を捉え、グローバル市場全体の復調を牽引した。レポートでは、中国がグローバル出荷量の最大シェアを占め、メディアやリンクを含む投稿フィルターを活用した分析でも、この傾向が確認されている。

(中国経済新聞)