Shanghai Electricにとってルーマニアで4件目となる太陽光発電プロジェクトが始動した。今回の取り組みは、同国のクリーンエネルギー分野における重要な前進を示すものとなる。
上海、2025年10月25日 /PRNewswire/ — Shanghai Electric(SEHK: 2727、SSE: 601727)は10月1日、ルーマニア・パラウにおける342MW太陽光発電(PV)EPC総合請負プロジェクトの第II期契約を、Econergy Renewable Energy Ltd.(Econergy)と締結した。プロジェクト完了後は、住宅用・商業用の双方にクリーン電力を供給する見通しで、Shanghai Electricが中東欧地域でグリーンエネルギー開発を着実に進めていることを示している。
Shanghai Electric Group党委員会書記兼会長の呉磊(Wu Lei)は、「風力、太陽光、エネルギー貯蔵の分野で培った技術力を活かし、この地域のグリーントランジションをさらに推進していく。ルーマニアでの既存プロジェクトを基盤に、中東欧全体でのプレゼンスを高め、エネルギー転換を支える最適なソリューションを提供していく」と述べた。
Econergyのオペレーション担当副社長アンドレア・ロイ(Andrea Loi)は、「Shanghai Electricとの提携は、同社の技術的専門性、実行力、そして国際経験に対する信頼の表れだ。このプロジェクトが円滑に進み、順調に稼働を開始できるよう、両社のチームが緊密に協力していくことを期待している」とコメントした。
Parau第II期プロジェクトは、Shanghai Electricがルーマニアで手がける4件目の太陽光発電事業であり、同国の再生可能エネルギー分野での実績をさらに拡大するものとなる。これは、同社がEPC契約のもとで実施したParau第I期(91.4MW)プロジェクトの延長線上にある。第I期は2024年11月に仮検収を受け、現在は約7万世帯にグリーン電力を供給、年間約6,800トンのCO₂排出削減に貢献している。
Shanghai Electricのルーマニアでのプロジェクトには、今年6月に仮検収を完了し、現在は2年間の保証・運用期間に入っているSchultu 56MW太陽光発電プロジェクトが含まれる。さらに、今年1月に契約したOvidi 60MW太陽光発電EPCプロジェクトも建設が進行中だ。
2025年10月時点で、同社がルーマニアで手がける太陽光発電の総設備容量は約550MWに達しており、同国の長期的なクリーンエネルギー開発を継続的に支えている。
Parau第II期プロジェクト契約の締結当日、呉磊は中国の陳峰駐ルーマニア大使およびルーマニアエネルギー委員会のイシュトヴァン=ロラント・アンタル委員長と会談した。アンタル氏は、「ルーマニアは太陽光発電、エネルギー貯蔵、ガスタービン、送配電などの分野でエネルギー構造の転換を積極的に進めている。Shanghai Electricのような企業との協力をさらに深め、再生可能エネルギー事業を共に推進していきたい」と述べた。
また、呉磊はオーストリアのOMVグループ幹部とも会談し、地域のエネルギー分野における新たな協力の可能性を探った。これにより、Shanghai Electricはルーマニアの再生可能エネルギー転換における中心的な役割を一段と強化している。
ソース: Shanghai Electric
(中国経済新聞)
