海底撈火鍋、全国初の「甘味ステーション」を上海に開設 9割以上の商品が15元以下

2025/09/3 13:30

中国の火鍋チェーン大手・海底撈(ハイディラオ)は、上海の中庚漫遊城店において、同社初となる「甘味ステーション」を設置した。9月1日の発表によると、コーヒー、ミルクティー、レモンティー、かき氷、ジェラートといった飲料・氷菓に加え、ベーグル、サンドイッチ、ケーキ、ムースなど30種類以上を展開し、商品の9割以上が15元(約320円)以下に設定されている。

今回の甘味ステーションは、海底撈が進める「火鍋+個別モジュール」戦略の一環。同社は近年、「火鍋+甘味ステーション」「火鍋+牛肉工房」「火鍋+羊肉工房」といった柔軟な組み合わせを展開しており、従来の「単一業態」から「エコシステム型業態群」への転換を図っている。さらに「需要の細分化+多様な場面への対応」を通じ、店舗ごとに個性を持たせる「千店千様」の取り組みを推進している。

海底撈の担当者は、「甘味ステーションは単なる商品ラインアップの補充ではなく、消費トレンドを踏まえたブランドの新しい場面提案である」と強調。今後も「火鍋+」のモジュール型展開を深化させ、多彩な商品と利用シーンを組み合わせることで、利用者により便利で豊かな食体験を提供していく方針を示した。

(中国経済新聞)