東風汽車はホンダエンジンと「別れ」

2025/08/27 17:00

中国の自動車市場は、急速な変貌を遂げている。2025年8月、東風汽車集団が、ホンダとの合弁会社である東風本田発動機有限公司の保有株式50%を売却することを発表した。このニュースは、日中自動車業界の協力関係に一石を投じ、両社の「分手」(別れ)を象徴する出来事となった。

 合弁会社は1998年に設立され、中国市場でホンダ車向けのガソリンエンジンを製造してきたが、近年は赤字続きで、負債が膨張していた。売却は入札形式で行われ、最低入札価格は未定で、期限は9月12日とされる。資産評価額は昨年時点で54億元(約1100億円)だが、損失額は2億2780万元、負債は33億元に上る。従業員数は827人だ。この動きは、単なる一企業の事業再編ではなく、中国の電気自動車(EV)シフトがもたらす構造変化を映し出している。

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