2025年第2四半期の中国折りたたみスマホ市場、ファーウェイがシェア70%超 全出荷台数は14%減

2025/07/25 17:30

アメリカのIT調査会社IDCが7月24日に発表した、第2四半期の中国の折りたたみスマホに関するレポートによると、出荷台数は前年同期より14.0%減って221万台であった。

市場全体が落ち込む中、ファーウェイが4分の3となる72.6%のシェアで独占状態をキープしている。主力品が好調であり、Mate X5は合計345万台、Mate X6は154万台以上をマーク、さらに世界初の3つ折りスマホであるMate XT(非凡大師)も高価格ながら48万台を売り出し、ブランドの威光を存分に示した。その他のシェアはHONOR(7.6%)、vivo(5.5%)、シャオミ(5.0%)、OPPO(4.6%)と分け合い、「ファーウェイがほぼ独占、その他各社が拮抗状態」といった構成になっている。

IDCは折りたたみスマホ市場の伸び悩みについて、ハードウェアの更新が頭打ちになり、小型化や折り目の改良といった点で結果を出せなくなったことで、消費者の買い替え意欲が薄れていることを理由に挙げている。メーカー側の競争の焦点は今後、ハードウェアからソフトウェアに移って、生産力の向上やシステム間の協調化が重点となり、差別化したやりとりで独自の価値を生み出して同質化から脱却すれば、改めて市場が活性化するという。

中国の折りたたみスマホは2025年第2四半期、出荷数が前年より14%減ったが、その中でファーウェイが72.6%という圧倒的シェアを誇り、業界が「量」の競争から「質」の争いへと変化している様子が見える。Mate X5/X6や、3つ折りタイプのMate XTが好調であって、ファーウェイはヒンジの技術やシステムエコロジー、高級品種といった点で他を圧倒していることがわかる。他社のシェアは最大でも8%に満たず、市場が一極集中化している。業界は今後、差別化が進まない限り「独占維持」といった形が固定化してしまうことになり、新たな成長を見出すには技術障壁を突破する必要があると見られる。

(中国経済新聞)