新疆ウイグル自治区ハミ市伊州区の野馬泉西鉱区で金鉱が発見された。確認された金属量は5857.68キログラムで、品位は鉱石1トンあたり1.60グラム前後、最高で40グラムに達するという。
中国の「鉱産資源埋蔵量規模分類基準」によると、金鉱脈の埋蔵量として「5トン以上20トン未満」は「中型」とされており、今回の金鉱の規模はこれに相当する。
この鉱区について、早期の発見を目指して2025年2月28日から50台以上の掘削機を使って調査が進められ、2025年度の抽出金属量は10トン以上、将来的には20トン以上となる見込みで、伊州区内では初の大型金鉱鉱床となりそうである。

4月20日、この鉱区で西部黄金哈密金鉱の調査チームが岩石の標本を観察した。
ハミ市は現在、資源が確認された鉱産地が486か所あり、このうち金属量はウイグル自治区全体の64.2%に相当する124万トンである。
値上がりを続ける金の価格は22日も2.2%以上上昇し、過去最高の3500ドル/オンス以上となった。今月の値上がり幅は12%以上となっている。また金アクセサリーの国際価格も1000元台で安定推移しており、4月21日は純金で1039元/グラム、周六福では純度999.9%で1059元/グラムとなっている。
これについて、関税政策を講じているアメリカの景気後退を心配する声が高まり、かねてから国債の大幅な値動きというリスクを回避する資産とされる金に目を向ける投資家が増えたことが理由と見られる。
また上海金取引所は、「このところ貴金属の価格が急変動している。リスク防止意識を強化し、緊急対策を施すことで市場の安定運営を維持するように」と発表している。
(中国経済新聞)