アリババが新AIモデルを発表、DeepSeek-V3を超えたと主張

2025/01/30 23:56

アリババは1月29日、人工知能(AI)モデルの新バージョン「Qwen 2.5-Max」を発表し、高い評価を得ている「DeepSeek-V3」を超えたとしている。

アリババはAIモデル「通義千問」を開発している。 しかし、「Qwen 2.5-Max 」の公開が、多くの中国人が家族と休暇を過ごす春節の初日に行われたことは、中国のAIスタートアップDeepSeekの急速な台頭を示すものであり、海外の競合企業だけでなく、中国国内のライバル企業にも圧力をかけている。

「Qwen 2.5-Maxは、GPT-4o、DeepSeek-V3、Llama-3.1-405Bという世界のトップランナーをほぼ全面的に凌駕している」とアリババはWeChatの「公衆号」に掲載した発表で述べた。

しかし、WeChatの 「簡約財経 」の投稿では、Qwen 2.5-Maxは開発プロセスにおいて、技術的な課題、計算資源の消費、学習と最適化プロセスにおける時間のコスト、複雑なタスクやマルチモーダル融合におけるモデルの性能向上など、多くの課題やリスクにまだ直面していると指摘している。 ニーズがあり、これらすべてに対処するためには、さらなる研究と革新が必要である。

何十万人もの従業員を抱えるアリババのような中国の大手テック企業に比べ、DeepSeekは、中国の一流大学の若い卒業生や博士課程の学生を中心としたチームで、研究室のように運営されている。

2024年7月のインタビューで、DeepSeekの創業者である梁文峰は、中国の大手テック企業はAI産業の未来に適していないかもしれないとの考えを示し、これらの企業の高コストとトップダウンの構造と、DeepSeekが採用する合理的な運営と緩やかな管理スタイルを対比させた。

(中国経済新聞)