1月27日、中国のAIディープシーク（DeepSeek）が米国のテクノロジー分野で衝撃を引き起こし、その結果エヌビディア株が急落、ドナルド・トランプ米大統領は声明を発表し、「ディープシークの台頭は米国企業にとって警鐘となるはずだ」と述べた。

DeepSeekは米国で突然ヒットし、DeepSeekのアップルアプリはOpenAIのChatGPTを抜き、アップルの米国App Storeで最もダウンロードされた無料アプリとなった。

低価格のDeepSeekオープンソースモデルとチャットアプリが急速に人気を集める中、投資家たちは、米国政府が中国に課している一連のチップ輸出規制にもかかわらず、DeepSeekが強力なモデルのトレーニングに最先端の高価なチップは必要ないことを示したことを懸念した。

低コストのDeepSeekの出現により、アメリカのハイテク株は急落した。 ナスダックは3.07％安で引けた。 エヌビディアの株価は16.86％下落し、5,890億ドルの市場価値を消失させ、米国株式史上1日の単一銘柄の最高下落記録を更新した。

エヌビディアのCEOであるJen-Hsun Huang氏の純資産は大きな打撃を受け、約210億ドル減少し、Forbesのリアルタイムの億万長者リストによると、世界の億万長者リストの17位に転落した。

エヌビディアは同日、「DeepSeekは優れたAIの進歩である 」との声明を発表した。 声明はまた、DeepSeekは 「輸出規制に完全に準拠している 」とも述べている。

トランプ政権の新任人工知能・暗号通貨担当補佐のデイビッド・サックスは、ディープシークについて 「AI競争が熾烈になることを示している 」とＸで発言。 彼は、「私は米国に自信を持っているが、我々は満足することはできない 」と強調した。

トランプ米大統領は27日、フロリダ州マイアミで開かれた共和党の会合で、中国のAIスタートアップ、ディープシークの台頭は米国企業にとって 「警鐘 」となるべきであり、「競争に勝つことに集中する必要がある 」と述べた。

（中国経済新聞）