「東京ゲームショウ2024」プレス発表会 特別アンバサダーの城田優も登壇!『Dark Machine』

2024/10/2 11:30

フジテレビがMETAX-FZCOとパートナーシップを組み、アニメ製作委員会の幹事会社を務めるWeb3プロジェクト『Dark Machine』のプレス発表会が、幕張メッセ(千葉)にて9月26日(木)に開催された「東京ゲームショウ2024」にて行われた。当日はプロジェクトメンバーから、クリエイティブプロデューサー・谷口悟朗、ゲーム・アニメ両方のリードメカデザイナーを務める天神英貴、フジテレビのアニメプロデューサー・竹枝義典、アニメ制作を務めるProduction +h.のアニメプロデューサー・本多史典、アニメ監督の寺田和生、METAX Co-Founderの矢野慶一、そして『Dark Machine』の「東京ゲームショウ2024」特別アンバサダーに就任したエンターテイナーの城田優らが登壇。『Dark Machine』プロジェクトの紹介、新作カットを追加したアニメPVの初公開や、城田優のインタビューセッションなどを実施した。

前列左から)谷口悟朗、天神英貴、城田優、

後列左から)矢野慶一、竹枝義典、本多史典、寺田和生

出演者が全員登壇すると、まずはMETAX Co-Founderの矢野が『Dark Machine』について、「本作はメカ型のTPS、三人称視点のシューティングゲームになります。本作はハイエンドな取り組みのWeb3ブロックチェーンゲームを目指しております。豪華スタッフで、ゲームのみならずアニメも同時制作しております」と本プロジェクトの概要を紹介した。

続けてステージ後方のスクリーンにて、アニメPVが公開された。本PVは、今年7月にアメリカで行われた「Comic-Con International: San Diego 2024」の発表会で公開したアニメPVに、今回の「東京ゲームショウ2024」にあわせて新規カットを追加したもので、本会場にて初公開となった。

本PVについて、アニメ監督の寺田は、「作品の雰囲気を少しでも知ってもらおうと思って制作しました。アニメ本編で目指したいノリの爽快感、 ダークな雰囲気をもうギチギチに詰め込んで作りました。昨日の朝ギリギリまで作っていました(笑)」とコメント。続けてフジテレビのアニメプロデューサー・竹枝は、「今回、アニメの制作を手がけていただけるProduction +h.さんは、今まで『地球外少年少女』や映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』をはじめ、クオリティーの高い作品を多数制作されていらっしゃいます。今回のPVも、開発途中のカットもあるのですが、非常にクオリティーの高いものをあげてくださっています。私自身も今実際見てみたところ、“あれ。監督こんなカットありましたっけ?”と思うようなカットも入っており、三度見してしまうくらい新しい発見がありました。キャラクターやストーリーがどうアニメで表現されていくかっていうことも含めて、皆さんには期待をいただきたいなと思っています」と意気込んだ。Production +h.のアニメプロデューサーの本多史典も、「弊社は1作品1作品を一つずつ丁寧に、社運をかけて制作しており、本作もうちの全スタッフで最高のものを作ろうとしています。物語の舞台にはついては、水位が上昇していて、海がすごく広がっている、ディストピア感のある未来となっています。ですがアニメのストーリーとしては、パラっと爽やかに描ければと思っております」と語った。

更に、アニメの主人公機のデザインも初お披露目され、スクリーンに白い機体が映しだされた。

リードメカデザイナーの天神英貴が、「主人公機の大きさは約2メートルを想定していて、作業機械をベースにしたようなデザインですね。eスポーツゲームに関連するアニメーションでもありますので、少しスポーツ感を出したメカデザインになっています」と語ると、クリエイティブプロデューサーの谷口悟朗は「ちなみに(『Dark Machine』というタイトルだけど)色は全然ダークじゃないんだ?」と返す。天神が「それはね、僕もすごい気になっています(笑)。(今日登壇している)僕らもすごい黒い服着てるんですけど、主人公白でいいのか…みたいな」と答えると、谷口は「でもやっぱり主人公機なので、白かなと思いました」と続けた。天神も「色々提案していった中で、寺田監督にも(やはり白だという)こだわりがあったみたいです」とコメントした。

続けて、今回『Dark Machine』の「東京ゲームショウ2024」特別アンバサダーに就任したエンターテイナーの城田優とのインタビューセッションに入った。

自身もゲームをよくプレイするという城田からは「こだわりの強いスタッフの皆様の集大成となる『Dark Machine』ですが、従来のゲーム、特に対戦してチームでプレイするゲームの間で、何か圧倒的な違い…僕らがプレイする側として“あ、こんな設定があるのか”と、ワクワクする要素はあるのでしょうか」と質問があった。

矢野は「今までのシューティングと大きく違うポイントがまず大きく3つあります。まず1つは、メカ自体が実は巨大化できます。例えばメカがメカの中に入ってどんどん大きくなっていくようなアニメ作品や、SF映画シリーズがありますよね。先ほどご紹介したメカが倍ぐらいの大きさになり、さらにもう1段階…といった形で、どんどん大きくなっていきます。本作は最大7対7の対戦ゲームと、割と(参加できる人数が)多めになっているのですが、片方の誰かがどんどん巨大化することで、非対称性と申しますか、ボスメカと戦うのに近い状況が生まれていきます。2つめは、大型化する意味です。大きくなると破壊力が強化され、アリーナ(戦闘の舞台になる場所)にある建造物などを破壊ができるようになっています。マップを破壊することによって、例えば、対戦相手がビルの陰に隠れていると思ったら、そこのビルを破壊して、隠れられない状況を作れます。これが戦略においても かなり重要なポイントになってくるかなと思います。そして3つ目が、主人公機をはじめとするメカが『Dark Machine』であるということですね。まだストーリーを明らかにしていない部分も多いのですが、これからのメカが、なぜダークな世界観の中で戦っているのか、これこそが他のシューティングゲームと異なっているかと思っています」と答えた。

城田からは続けて、「皆様のそれぞれのこだわりや、制作した中で1番大変だったポイントがあれば教えていただきたいです」と質問があり、矢野が「色々あるのですが、ゲームとアニメを同時に作ろうとしているためそれが大変であること、あと大型化していくことが1番の気持ちいいポイントだと思います。“大きくなって強くなった、よし”という感覚をどれだけ盛り上げられるか、ということがポイントになっています」と語った。また、谷口が「加えて、今作で特徴的なものがあるとしたら、通常であればまずアニメがあってそれがゲームになる、もしくはその逆になるかと思います。つまり、先にどちらかが完成したことによって、それに対してどのようにゲームにしようか、アニメにしようかと、(制作間の距離や時間経過が)離れていることが多いのですが、今作ははじめから同時進行でプロジェクトスタートしたのです。そこで、おそらく今まではあまりないであろうという位、ゲーム側とアニメーション側のスタッフが密に連携をしています。例えばマシンの武装のやり方に関しても同様です。互いにリードしあったり、話し合いをしながら歩いていこうと。こういった試みは、おそらく日本のアニメーション史上初になると思います」と続け、城田も「同時進行で行われるというのはすごいです。アニメを見てゲームに入る人もいれば、ゲームをやっていてアニメに行く人もいそうですね」と返した。

最後に質疑応答が行われ、会見に来場した媒体から「本作はブロックチェーン技術、Web3のゲームということなのですが、元々はそうでなかったという話を聞きました。Web3にしたことで、Web2とどういった違いがあるのか教えていただきたいです」と質問があがった。矢野は「簡単に言いますと、eスポーツを、競技型ゲームを目指していきたいという風に考えており、その中で、やはり競技として今後国内外にグローバルで伸び続けるためには、eスポーツのビジネスがどのように展開されていくかという部分で、様々な課題を抱えています。僕たちはWeb3がそういう課題に対して1つのソリューションになっていのではないかと考えています。例えば通常、“eスポーツのトーナメントを開催します”“何億という高額の賞金があります”となったときに、大きな企業さんが主催者になるわけですが、このWeb3を使うことによって、誰でも トーナメント主催者になれるところが結構大きいかと思っています。そのプラットフォーム上で、プレイヤー、ストリーマー、スポンサーといった、いろんな方たちが繋がることによって、eスポーツのYouTubeのような、クリエイターエコノミーを作っていきたいなという風に考えています。我々が今回、この『Dark Machine』をWeb3を通すことでもたらす最大のポイントはそこかなと思っています。つまり、“プレイヤーの皆さんに、もっとそういったeスポーツ、競技型ゲームの力を与えてみましょう”というところも、ある種Web3のスピリットにも繋がる部分かなと考えています」と答え、発表会は終了となった。

今後の本作に関する情報は『Dark Machine』の公式Xにて、随時発信予定となっている。ぜひご期待いただきたい。

作品概要

≪『Dark Machine』とは≫

『Dark Machine』は、チーム同士がバトルアリーナの勝者となるべく、AI搭載のダークメカを操り戦う、シューティングゲームです。新しい破壊エンジンによるメカやアリーナの大規模な破壊、さらにメカの大型化変身と合わせて、プレイする度に変化するゲーム体験をもたらします。また、ゲームと同時に、アニメ―ション制作も進行している。

(中国経済新聞)