2024年版グローバルイノベーション指数が発表 中国は11位

2024/09/28 13:30

世界知的所有権機関(WIPO)はスイスのジュネーブで現地時間9月26日、132か国のグローバルなイノベーションの動向を評価した報告書「2024年グローバルイノベーション指数(GII)」を発表した。これによると、「最もイノベーション力のある国」はスイス、スウェーデン、アメリカ、シンガポール、イギリスで、過去10年間に「イノベーション力の成長が最も早かった国」は中国、トルコ、インド、ベトナム、フィリピンとなっている。またベンチャーキャピタル活動や研究開発資金、その他の投資についてはいずれも不振だとしている。

GIIでは、130以上の国の中で中国は11位であり、引き続き上位30か国の中で唯一の中所得国となっている。

中国は2024年、イノベーションの投資よりも産出の方が好結果であった。産出は7位で去年より順位を上げ、投資の方は23 位であったが同じく去年よりは伸びている。GIIの7つの分野での中国の順位を見ると、知識および技術の産出(3位)、インフラ(5位)、ビジネス安定性(11位)で上位につけている。 

今回の報告では、将来的なイノベーション活動の主な指標が極めて不振である一方、2020-2022年はイノベーション投資の方が上回っていると指摘している。2023年は金利が上昇する中でベンチャーキャピタル融資が約40%減り、研究開発費の伸びも止まり、特許出願数や科学誌出版物の数も減っている。

(中国経済新聞)