アリババ次期CEOはジャック・マー氏の元教え子か

2022/05/14 14:35

アリババの創業メンバー18人のうち、ただ一人現場勤務をしているトゥルーディー・ダイ氏は、入社22年間で様々なポジションを経験した。

アリババグループは、4月24日付で、役員局代表でCEOの張勇氏が、タオバオ(中国)軟件有限公司および浙江天猫技術有限公司の法定代表者および社長職を退き、いずれもダイ氏が後任を務めることになった。この人事について会社側は、「正常な法務異動」であるとしているが、ダイ氏が次期CEO候補に名乗りを上げたか、などといった憶測を呼んでいる。

タオバオ軟件や浙江天猫の代表者や社長は歴代、いずれも当時CEOであったジャック・マー氏、陸兆禧氏、張勇氏が務めていたが、今回初めて、担当部署の責任者を務めているダイ氏が就任することになる。

ダイ氏は現在、今年発足した「中国デジタル商取引」を統括しており、ビッグタオバオ(タオバオ、天猫、アリママ)、B2C=小売り事業(天猫国際、天猫スーパー、天猫奢品)、淘菜菜、淘特、1688.comなどといったグループ内の軸となる法人・個人向け業務を担当している。2022年2月に発表された2022年Q3の決算によると、主力業務である通販の売上高がグループ全体の88%に達している。

法人業務とタオバオ系業務が一手に担われるのは、今回が初めてである。

張氏はダイ氏を十分信頼しており、社内のメッセージで「豊富な市場経験や優れたリーダーシップ、女性ならではのアングルを生かして、アリババを引続き中国の消費分野の牽引役とするよう期待する」と示している。

ダイ氏は、創業者であるマー氏が大学教員を務めていた際の最後の教え子であったことから、アリババに対する忠誠心は確かである。マー氏を追って1999年に11番目の社員として入社し、月給500元で顧客対応をし、数人のルームシェア生活で3元の弁当を食べていた。干し漬物が好物だったといい、みんなで弁当を食べていた時に突如、「お金たまったら干し漬物を部屋いっぱいくらい買うわ」と叫んだという。

在職22年で、営業、マーケティング、人事部門リーダー、ユーザーインターフェース部門などで管理職を務め、各部門の業務に精通しているダイ氏であるが、その中で一番の経験はB2Bや個人向け業務である。

IT各社がパイを争う時代を目のあたりにしているダイ氏。アリババのシェアも拼多多やTiktok、快手などに奪われている。士気を呼び戻して、成長への道を切り開かなくてはいけない。

(中国経済新聞)