中国、春節の大型連休は行楽客が過去最高に 一番人気は広東省

2024/02/23 08:30

中国は2月19日までに、20以上の省などで春節連休における観光関連の数字が発表された。この中で、広東省が来訪者数のべ7000万人以上で最多となり、観光収入も同じく最多となる700億元(約1.46兆円)近くに達した。

広東省の文化観光庁によると、2024年の春節連休8日間(2月10日-2月17日)で来訪した観光客数はのべ7606.9万人で、2023年の春節(旧暦正月の前日から6日目まで)より68.4%、2019年の春節(同)より20.2%多かった。また観光収入は693.6億元(約1.45兆円)で、2023年より160.8%、2019年より40.2%多かった。

これまでデータを発表した地域の中では、来訪者数も観光収入も広東省がトップに立っている。

雲南省大理

他の地域を見ると、来訪者数では四川省がのべ6047.82万人で2位、また雲南省、江蘇省、河南省が5000万人以上であった。観光収入については湖南省と雲南省が600億元(1.25兆円)を超え、うち雲南省は637.4億元(約1.33兆円)、湖南省は観光客の期間中消費額が651.61億元(約1.36兆円)であった。

各地域のデータを見ると、来訪者数も観光収入も2019年を超えており、大幅に上回った地域もあった。

遼寧省は連休中の観光客がのべ4086.6万人で前年比299.6%増、比較可能な2019年同期より64.6%多かった。また観光総合収入は412.7億元(約8607億円)で、前年比572.7%増、同じく2019年同期比で149.4%増であり、1人当たりの消費額は1000元(2万円)以上だった。

広州花城

遼寧省社会科学院の梁啓東副院長は以前に、観光産業大会の開催で観光業が大きく発展したと述べている。2023年10月の国慶節の大型連休ではのべ5596.2万人を迎え入れ、観光収入は369億元(約7696億円)となり、観光業成長の結果が如実に示されている。

広州市

定番の行楽地でも人出は随分と増えた。雲南省は春節の観光収入が637.4億元(約1.33兆円)で、2023年の春節より45.1%増えた。標本調査によると、省外からの観光客数が前年より8.7ポイント増えて54.3%となり、また1人当たり消費額は1115.2元(約23258円)で、前年より263.9元(約5504円)、率にして31.0%増えた。

(中国経済新聞)