2月14日、現地時間で中国の中共中央政治局委員兼外交部長である王毅氏がドイツのミュンヘン安全保障会議に出席した。講演と質疑応答の中で、アジア太平洋地域の緊張情勢に関する質問に対し、王毅氏は中日関係、特に台湾問題をめぐる日本側の最近の動きに強く警戒を促し、厳しい警告を発した。
王毅氏はまず、アジア太平洋地域の緊張が再燃しているという見方に反対した。世界を見渡せば、アジアだけが全体として平和を維持していると指摘した。最近のカンボジアとタイの国境での局地的な衝突も、各国の努力で速やかに収束し、中国もその中で役割を果たした。中国はアジアの平和の柱となっており、今後も地域の平和と安定に建設的な貢献を続けると強調した。
しかし、アジアが完全に平穏というわけではない。王毅氏は「今、警戒すべきは日本で最近見られる危険な動きだ」と述べた。日本現職首相が公然と「台湾海峡で有事発生すれば、日本が集団的自衛権を行使できる『存亡の危機事態』に該当する」と主張したことを取り上げた。これは戦後80年で初めての日本首相によるこうした発言だとし、中国の国家主権を直接挑戦し、台湾が中国に返還された戦後国際秩序を否定し、日本が中国に対して行った政治的約束を裏切るものだと非難した。中国はもちろん受け入れられないし、14億人の中国人民も絶対に認めないと断言した。
さらに、王毅氏はドイツと日本の戦後処理を比較した。ドイツはファシズムを徹底的に清算し、ナチス主義の宣伝を禁じる法律を制定した。一方、日本は今も甲級戦犯を神社に祀り、政治家が次々と参拝して「英霊」と崇めている。このような現象はヨーロッパでは想像もできない。これこそすべての問題の根源だと指摘した。
王毅氏は、日本指導者の台湾問題に関する誤った発言は、日本が台湾侵略・植民地支配の野心を捨てきれず、軍国主義の亡霊がまだ消えていないことを露呈していると批判した。日本はかつて「存亡の危機事態」を口実に中国へ侵略し、真珠湾攻撃を行った歴史がある。歴史の教訓は遠くない。もし反省せず、同じ道を歩めば、再び惨敗を繰り返すだけだ。善良な人々は警戒すべきだ。特に日本国民に対しては、「極右勢力や極端な思想に再び騙され、巻き込まれないよう注意を促した。平和を愛するすべての国も日本に警告を発するべきだ。過去に戻る道は自滅であり、もう一度賭けに出れば、敗北はより速く、より惨めなものになる」と強い調子で語った。
この発言は、中国側が台湾問題をめぐる日本の姿勢を極めて深刻に受け止め、中日関係の緊張をさらに高める可能性を示している。ミュンヘン安全保障会議という国際舞台で、中国外交トップが日本を名指しで強く非難したことは注目を集めている。
(中国経済新聞)
